ダ・ヴィンチとミケランジェロと、オオカミの遠吠え。

先日、丸の内にある三菱一号館美術館に行ってきました。レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの展示。スケッチや習作を中心にして、ルネサンス初期の天才2人の軌跡を対比するものでした。油絵や壁画、彫刻…どんな大作もデッサンするところから始まる。ゼロから1にする作業、芸術の発芽を一挙に見ることができる、とても貴重な経験でした。


実は私、小さい頃は音楽よりも絵を描くことが好きで、と言っても本当に落書き程度のものだけれど。小学生の頃のお絵描き教室・陶芸教室に始まり、高校時代はちょっと油彩を習ったり。決して特に上手ではなかったけれど、とにかく何時間でも白い紙の前に座って一人でカリカリと何か描いていたものでした。

2人の天才のスケッチを見ながら思い出したのは、幼い頃夢中で絵を描いていたときの「世界と私だけ」みたいな時間。付き合いたての恋人たちのような濃密な時間。いうなれば私はそのとき世界と恋に落ちていたのかもしれません。例えばりんごを一つ描くとしたら、その形や色、背景との関係性から影に至るまで、まずはじっくり見るところから始まって、りんごは赤いと思っていたら実はそんなことなくて、黄色かったり緑の部分があったり、小さな斑点があったり。形も丸いと思っていたら、くぼみがあったり、ちょっと傾いていたり歪んでいたり。そんな小さな情報を一つひとつ白い紙の中に落とし込んでいって、自分だけのりんごをつくりあげていく。作ることと創ることは似ている。完成度はともかくとして、私はその絵にとっての小さな神様だったのかもしれません。誰かを愛することと同じような一生懸命さで。

良い絵を見て、久しぶりに絵を描きたくなった。
良い音楽を聞くと歌いたくなるのと同じように。

ちなみに、良い音楽を聞いて一緒に鼻歌を歌う時、私は自分がオオカミになった気持ちになります。誰かの遠吠えに呼応して、焦がれながら鳴くように。ワオーン!

 

sugar me
xxx

 
POSTED : September 1st, 2017

ARCHIVES
  • 2018年September (1)
  • 2017年September (1)
  • 2016年June (2)
  • 2015年November (1)
  • 2015年September (1)
  • 2015年August (1)
  • 2015年June (1)
  • 2015年April (1)
  • 2014年August (1)
  • 2014年July (1)
  • 2014年June (2)
  • 2014年May (1)
  • 2013年December (3)
  • 2013年November (2)
  • 2013年October (1)
  • 2013年September (5)
  • 2013年August (9)
  • 2013年June (2)
  • 2013年May (2)
  • 2013年April (8)
  • ページ上部へ